夫も 息子も
父と母の
ペースにあわせて
ゆっくり ゆっくり
歩いてくれていた。
風が出てきた。
ちょっと、
肌寒いような
感じがして
公園の
池のほとりの
茶屋に入り
甘酒や、ビールや、
たこ焼きをたのんだ。
外の縁台も、
桜の《もうせん》が
敷かれている
ようだった。
はらはら はらはら
桜の花は、
尽きることなく
降ってくる。
ふと思う。
こうして、
家族みんなで
桜の下を
歩くことができるのは
あと何回だろうか、と。